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蛍の絽小紋

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ばけるきもの。 というんでしょうか・・・・・・

 


寒波来襲のさなかに、真夏の話もなんですけど、

四年越しの懸案の片が付いた、ということで。

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もとはといえば、この画像に恋をしたのがはじまりでした。

鏡花の世界、たぶん「草迷宮」のイメージが増幅したのです。

五泉の、とろっとするようなてざわり。

ところがね。

顔にあててみると、あわないんです。

えー、けばいよ。

買うときに、知人が

「片身替わりみたいで、むつかしいですよ」

と、耳打ちしてくれてはいました。

が、じゃ、やめておこう、というタマではないんですよね、わたくしは。

で、

心象世界では くらーい墓場の尾花のはずが、

鏡のなかでは、商店街の七夕かざりのようなにぎにぎしさ。

ホタルもばっちり描きこんであるから、コガネムシのライトアップのようです。

似合わない。

でも、手放すのも惜しい。

こーんな堂々巡りを、それこそ何十回やったことか。

何より舞台で着用のはずだったのに、うちのビデオのWBが旧式で

肌色が飛ぶとわかって以来、夏を見送ること4度。

きわめつけの不良債権でした。

旅行に持っていこうか、とふと思い立ち、思い切って相談に行きました。

和裁の心得のある女性社員さんも加わって、さまざまみせていただき、ようやくお願いすることに。

でもね、本音を言うと、腑に落ちた、というよりもう後ろがなかったんです。

仕立てあがってきた畳紙をひらいても、それはまだそのままでした。

ええい。着てしまえ。

型崩れしないようはさまった紙をはずし、肩にかけると・・・・・

なーんだ。

あれか・・・・・・

色も季節も違うけれど、昔、母がよく着た綸子の小紋の地紋じゃない。

あれだけかさばってみえた露芝が、

やわらかくしなだれて、ふーっと平面から浮いて見えました。

あのきものは、妹が好きだといっていたからね。

よかった。これを手放さなずにいて。

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この反物を仕入れ、販売し、仕立ての相談にのってくれたお店の方にも顛末をお話ししました。

反物の時と、きものになったときと、人の身にまとったときと

やはりそれぞれに違う印象をお持ちになったとのお返事が返ってきました。


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仕事の合間にちゃちゃっと着て脱いだ着姿ですが、はっておかないとわからないので。

 

 

さて、この子は、やっぱり連れていけないのかなぁ。


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まい こーで 夏」カテゴリの記事

コメント

やはり惚れ込んだだけあって良く
お似合いですし、また柄合わせが
いい感じに決まってますね。

柄の合わせ方で良くも悪くもなりうる
難しい柄だと思いますが、本当に
上手く柄を合わされたと思います。

似合いますか? o(*^▽^*)o ホッ。

不思議ですねぇ、うるさいと思った柄が地のようにみえます。

ほんとうに、きものとしてでなく、本人にあうかどうかいろいろ考えていただいたおかげで、着られるようになったんだと思います。

お返事が遅くなってごめんなさい。
ちょっと立て込んで、疲れちゃいました。
が、きょうはローストチキンも作らなきゃだし、ひと踏ん張りします。

とっても素敵な着姿ですね!
この反物をお選びになったこと、
むしろ大正解、大成功ではないですか?
蛍がアクセントで、空朱さまによくお似合いです。
きものって・・・だから楽しい!ですね。

わぁ、ありがとうございます!
頭痛の種だったのが、ほめていただけるなんて、ほんとうれしい。

絽は、身体に添ってくれるので、体型的にも得した気分です。
来年は、いっぱい着てみようっと!

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