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初日

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前線が駆け抜けた金曜日。

朝から強風でダイヤが乱れる中、御名残四月大歌舞伎が始まりました。

 

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天気図を眺めると、どうでも一荒れ来るもよう。

でも、へこたれず用意を進めます。

悪天候はまぬがれようがないので、更紗はやめて、鮫をピンチヒッターに。

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今回、長襦袢の着付けまでは、「よくできました」とお褒めいただきましたが、

そのあと、コートの下で挿みあげたはずの裾が落ちてたり、留め具が逆にささってたり、

まだまだチェックがたくさん入ります。

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色だけは、似あうんですけどね。。。。

抹茶の染下に、紫の極鮫を置いた草木染めだそうで、顔うつりはいいのですが、

日本中から生糸が消えたころの品らしく、まえの呉服屋さんは一目で中国の絹と看破しました。 

(買ったのは瀬谷の呉服店ですが、「京都の、」といったのに。 うそつき!)

「着るとわかるけど、いやになるよ・・・・」

はいはい、まったくそのとおりでござんした。

ずるずるすべって決まらないは、掛衿にぼってり厚みが出るは、(さらしメイクで抑えてるのに、そこでかさばってどうすんのよ!)おまけになんと、着てるだけでしわが!!

ま、おしげなく着られたぶんにはよかったですが。

袋帯は枝桜、帯締めは紫で。

櫛は桜に筏。これについてはまた。

 

二部と三部にいったんですが、入場前、富司純子さんをお見かけしました。

淡いベージュっぽい色留かなぁ、一瞬だったんですが、そこだけぱっと華やいで。

あの方は、昨年の「サマーウォーズ」で、たしか声は初めてとのことでしたが、よかったです。

俳優さんがやられると、ちょっと・・・ということ多いんですが。

バランスが、天性のものなんでしょうね。

「ラストゲーム 最後の早慶戦」でも、すばらしかった。

彼女のセリフ、あの一瞬のためにあの映画があり、だれもが 

そう、観衆までもその場に居合わせたかのように心うたれたのです。

おっと話をもどして、 

演目では、やはり寺子屋、三人吉三に助六でしょう。

取り壊すまえのラスト、配役はあたかも紅白かオールスター戦の雰囲気です。

 

「寺子屋」の松王丸(幸四郎)のぶっとびそうに豪華な衣装。

千代(玉三郎)の、裾模様をぬいだ白無垢姿の美しさ。

「三人吉三巴白浪」、すぐ大川にどぼんしてしまいますが、夜鷹おとせ(梅枝)のふるいつきたい婀娜(あだ)なすがた。 声も、女でとおるすずしさです。

そしていうまでもない、「助六」の揚巻、髭の意休のすさまじいまでに華麗な衣装。

 

舞台もみごとでしたねぇ。

なんていうか、この空間美、侘び寂びだけがニッポンではないと、つくづく思います。

 

今回、二部つづけて観ましたが、肉体的にはギリギリでした。

なんたって、座席が狭い。

小学校の椅子につめこまれてる感じです。

ほとんどエコノミー症候群になりかけでした。

幕間は短く、トイレは少ないので長蛇の列、しぜん飲み物は控えます。

通路に至るまで、坐ってる方を立たせないと出られない始末、おいそれと出たり入ったりは気兼ねです。

 

食事休憩をはさんでの助六では、しだいに館内の温度があがり、暑くて。

悪条件が重なって、意識が白濁してきました。

もうすこしリラックスできる空間でないと、お芝居をたのしむのはつらいですね。

また、花道がみえない席というのも、昔はありだったのかもしれませんが、やはりそれはなしでしょう。

新しい歌舞伎座では、そういう部分にもやさしい設計になってるといいな。

 

・・・そのとき、またもどってこられるかどうかは別としてね。

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まい こーで 春」カテゴリの記事

コメント

とりあえず、ご無事でなによりでござんした。
一枚目のお写真は「帰り?」…。
疲れましたーのカンバセでおられるし…。

コート、いいですねぇ。
着物も「ご性格」をうかがわなければ、
とてもいい色目ですー。
でも、掛け衿がボテるのは
どんな着物であれ、困りますねぇ、
カオにちかいところだし、胸の上だし…。
それでも使いようですよね。

またお会いした時にお芝居のお話しなど、
楽しみにしています。

こういう紫系私も好きです。
よくお似合いです。それにしても、絹が国産と
中国産ではそんなに変わるものなんですね。

観劇も長丁場になると確かに疲れますね。
狭い場所でじっとして見続けてると、終わった時よく頭痛を起こします。
大丈夫でしたか。

とんぼさま

初日ということで、あの悪天候にもかかわらず、きものの方、多かったですね。

おかげさまで、気に入りの雨コートがあれば、でかけようという気になります。
半衿も源氏香の風通にしてみました。

一枚目?
待ち合わせたとたんですがな。
ま、ここまでくるのに雨あり風あり、おまけに用心して早めについたので、築地まで足をのばしてきた直後でしたしね。

残念なことに、はねるのが遅くて、串焼が・・・・グスン

陽花さま

そろそろ江戸小紋を、と見ていたのですが、なかなか好みのものがなくて。
白地でなく、抹茶にのせたのが顔になじんで、染に不都合はないんですけどね。
頭の中でかすかに警鐘が鳴ったんですけど、まだ若くてそれが何かわからなかったんですよ。

まえの呉服屋さんはもともと丹後の出身で、京都の卸に勤められた方でしたから、絹を見る目はたしかだったんですね。

着て、しわになる。
おじさんの言葉は耳に残っていましたが、腰掛けた後ろとばかり思ってました。
びっくりなことに、前につくんですよ!


はい、頭痛が、まだおさまりません。。。
水分が足りないせいかと思ったんですけど、こりもですね。
もっとも、高めの下駄で電車に揺られたりというのもあるかもしれません。

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