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時雨下駄

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夫の母から譲り受けた下駄です。

 

雨なら、着ないわ。

と思っていたのは、昔のこと。

着物を着るなんて、“何か”がなければ着ないんですから、都合よく晴れてるとはかぎらないのですよね。

 

思い出すのは、次男の七五三。

雨のなかを強行しましたが、思えば、あの日が夫の父と祝いの膳を囲んだ最後でした。

まにあってよかったといまでも思います。

 

出かける予定があるのですが、週間予報ではその日 あいにく雨になりそうです。

が。

くじけてなるものか。

もったいなくて濡らしたくない(何やそれ?)雨コートもあるし、

あ。 そういえば下駄に問題がありました。

鼻緒がきついうえに、前坪から色が移ってしまうのです。

すげ替えをしてもらわなければなりません。

でも、どこで?

先日の、水栓取替えの経緯もあり、検索をかけてみました。

トップに出たのは。

みしま履物店

ああ、このお店は、前を通ったことがあるわ。

お電話をして、出かけていきました。

ドキドキ。

足袋を履いて塩梅を見るということだったので、練習がてら着物きて、輪島の下駄もつっかけて。

おかげで、いろんな蘊蓄を学んでくることができました。

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雨用なら、上にビニールをかけたタイプのものがいいということで、

よろけと迷ったあげく、最初に目に飛び込んできた縞に。

 

この下駄、母はどこで購ったのでしょうか。

河原町丸竹と裏書してあります。

時雨下駄で素地ははじめてみた、といわれました。

関東では、塗を使うのが主流なのでしょうね。

津軽にかける方もいらっしゃるそうな。(う、羨まし・・・)

そして、関西のものは、後の穴が歯のうしろに、関東のものは歯の前に、ということも教わりました。

以前、こちらのブログで読んで以来、もやもやしていたことが、おかげでスッキリしました。

 

さて、細い鼻緒の通っていた穴に、太いのを通すのですから、すんなりとは行きません。

ということを、しっかりばっちり、まのあたりにしました。

なんせ、年代モノですから、力を入れたら、ぱりんとかけてしまいそうです。

それをすこしずつ、すこしずつ、なめるように穴を広げながら

通してみてはまた磨る、そんな感じです。

二時間近く、かかったかなぁ。

ようやっと、四つの穴に(前も含めると、六つ)通ったあとは、

きつーくしばった紐に、またまた丹念にからげていくのです。

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もう、なんていうか、こんなにしてもらって大事にはかなきゃバチが当たりましょう。

ゴム底もついていなかったので、それも分けてもらいました。

やすりか剃刀で歯をなめらかにして接着すればいいとのことです。

爪皮はこのまま使えるということで、ゴムのかけ方まで教えていただきました。

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ふだんは前の歯に、使うときは後の歯に。

だらーんとのびちゃってたのは、そういうわけだったのね。

 

ここまでくれば、雨なと槍なとどんとこい。

 

気にかかったので、劇場に電話をかけて、確認しました。

「雨下駄で行って、大丈夫ですか」

OKだったので、重ねて

「そちらで、脱がされることはありませんか?」

一呼吸おいて、

「いまは、大丈夫です」

という答が返ってきました。

来月、取り壊すからね。

 

よっしゃ。

雨用のコーデも、考えておかにゃ。

 

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コメント

いやぁーいい事を教わりました。
私も慌てて雨下駄見ました。
歯の後ろ側に通っていました。
やっぱり関西仕様なんだと分かりました。

素敵な鼻緒にすげ替えて、準備万端
楽しみですね。
雨用の準備は出来ても、出来る事なら
お天気になってほしいですねぇ。

陽花さま

ほんと、面白いですね。
歯と歯のあいだのほうが、紐をからげやすいといってました。
慣れかもしれませんが。

まだ滑り止めのゴムもつけなきゃいけませんし、助六も読んじゃはなくては。

まにあうかなぁ。

「爪皮」のことを、関西では
「むこうがけ」っていいます。
「前にかけるのに、なんでむこうがけ、
なんだろ」と、素朴な疑問で母に聞いたら
「向こうっかわにかけるからやんか!」と
目を吊り上げていわれました。
「あぁゴム主体のお話しなのねぇ」と。
縞の鼻緒、粋ですね。
こうなると「雨ふれぇ」…??

とんぼさま

haha・・・・
箱根のこっちと向こう側じゃ、ちっこいことでも感じ方が違うんでしょうね。
あたりまえのこと(お母さまには)聞かれて、焦れたご様子がうかがえます。

せっせとみがいて、ボンドも買ってきました。
これから接着して釘を打ちます。
かわいいもんどすえ、こんだけ手をかけると。


降ってもいいけど。
やっぱり、降らなきゃ尚いいんです!

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