一難去って、また一難・・・
紫の上がいちばん愛した孫、匂の宮。
彼女が存命の間は幼児でしたから、知る由もなかったのですが、
あっというまに、艶聞の絶えないプレーボーイに成長します。
まごうことなき、「血」でしょうね。
それはさておき、源氏の女癖でさんざ苦労した紫の上が、孫のうちでも、同じタイプの三の宮をとりわけ愛した、というのが面白いと思います。
彼女の場合、(まぁ、おおむね女性に選択権なんてないんですが)幼女のうちにお迎え、といえば聞こえはいいですけれども、拒否権なし、100%逃れようがなかったわけで、でも歳をとったあとになっても、もういちど、選んでしまうんですね、同じような男を。(幼児といえども)
そう思うと、彼女自身のうちにも、危険なかほりの男にひかれてしまう、そんな何かがあったのかもしれません。
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