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2008年10月

すゞごころ

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俗に、寝た子を起す、といいますが

あの方とわたしとの出逢いがまさにそれ。

きものということばに、ざわり、かすかにアラートが点らないでもなかったのですが、

古裂ということでしたし、もうずいぶんきものとも遠ざかっていたので、まあ大事ないと、思ったのですねぇ、そのときは。

それが分岐点。

はぎれだけをながめてるうちは、つつがなかったんですが。

しだいに、かんたんソーイングくらいできるかも、なんて思ったのが大っ間違い。

ウォッチングを重ねるうち、いつのまにかハンティングにすりかわり

すっどぅ~んと打ったり、じゃっぶ~んとボツったり。

近ごろは、照準器も完備するまでに(?)。

 

でも、こんなことでもなければ、もうとうに 

身じまいなどまったくかまわなくなったかと思います。

で。

淡やかな女心をとどめおかれたまいし、かくもめでたききっかけの主が、はじめてきものすがたをご披露されるとぞ。

(^O^)/、みどもも、おつきあいしよっと。

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鈴の長襦袢にはまだ衿がかかっていない。

手持ちがあわなくて、なのだが、ふと藤色を試す気になった。

それも、出掛ける2時間前に到着して、がぜんその気になるのだから、いつもながらたちが悪い。

あせって縫いつけながら、帯をどうする。

去年のブログのおままごとならぬおべべごとを参照するに、

塩瀬を二本、赭と黒とを合わせている。

こんな陽気の日は、黒地の鈴でかろやかに!と

草履、帯締め、帯揚げ、吟味してるどころでなく同色で

ダメだったら洋服、とたかをくくっていたのもぶっとんで、

だれにもみられないように小走りで目的地へ。

・・・・・まにあいは、シマシタ。

 

反省。

衿芯の硬さと幅がどうやらあってなさそうだ。

セルよりいくぶんやわらかめの船底にしてみよう。

きものには、はおったときに、顔色をよくみせるタイプとそうでないのとがあって

できたら後者ははじいたほうがいいのだが、

あっさりそうはいかないときは、せめて髪をひっつめにしない。

細い縞は烏合の衆のようにみえてその実、流れの先をしっかりアピールするので

上前の帯を衿先へくぐりぬけてゆく部分の処理に注意すること。

どっしり深いしぼだちは、見た目はよくてもはだになじまず

とうだって、体形のおもしろくない部分を連呼する。よくよく注意。

さらに。

シンプルにすればするほどこれら欠点はカガヤキワタルという教訓。

あ――ぁぁ

箱屋さん。。。 。

むらさきの

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  紫の にほへる妹を 憎くあらば

  あかねさす 紫野行き 標野行き

 

萌える草、透明な陽光、呼応するウィット。

あー、こんな女性(にょしょう)になれよかし。

 

紫色の帯締めが届きました。

むらさき、としか呼びようのないその色は

ふれると クク、と鳴るほどしっかりと組まれています。

つやつやにかがやく糸のながれは はじめからそうなのではなくて

根気よくなだめられ 梳(くしけず)られてそろうのだと

最近になって知りました。

そしてはじめて ひかるのだということを。

 

陽花さま、ありがとうございました。

糸が届きました・・・

糸さばきから・・・

お振袖用の帯締め完成です

いちごさん

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ちいさいころから おべべを着せられるのを苦にしない子で、

みっつのときも、2枚のお振袖をとっかえひっかえ着せられてゴキゲンでした。

終ってからも、よく 「またいちごさんやろー」と言ってましたっけ。

「七五三」が「イチゴさん」になってたんですね。

どちらも大のお気に入りだったわけです。

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付け下げの反物、柄のかわいいのを四つ身に仕立ててもらいました。

共八掛になるよう、柄合せをお願いして。

留袖とおなじくらい仕立て代がかかりましたが、いまならその理由がわかりますね。

セットでないので、長襦袢も用意しなければなりません。

一つ身を二組持っていたので、一枚の長襦袢の広袖を無双に直しました。

なんて、あっさりいくわけなく、そのころ友人と習っていた和裁の先生に手取り足取り。

半衿は、地柄のかわいいのに花びらを刺繍、これは楽勝でした。

帯揚げは背中を縫いこみ、帯締めと末広は買いたしました。

はこせこも友人が貸してくれたような気がするのですが、写ってませんね。

しごきは、母の嫁入りの時のもの。

すこし(いや、かなり)長すぎて往生しました。

草履はわたしと妹の履いたもの、まだきれいでしたから。

そういえば、この草履は、晴れ着といっしょに親戚を一周して戻ってきたものでした。

昔は、それがあたりまえでしたね。

バッグは三つのお祝いのとき、夫の母がいっしょに買いに行ってくれました。

セットでないものはあまり数がなくて、たまたまひとつだけバラになったものがあり、気に入りましたがかなり高めでした。

どうしようとためらっていると、母は「次は買えないかもしれないから」といって、買ってくれました。

大切なバッグです。

成人式も、これでいけるんじゃないかしらね。

帯も高島屋で。

毎年、七五三のあとの「呉味の市」では、処分品がどっと出るので

翌年孫のお祝いを控えたおばあちゃんたちが張っています。

そのあいまをかいくぐり、金通しのグリーンの地に花鳥の柄を織り出したものをゲットしてきました。

きものがふつうの七五三柄でないので、帯もテイストをあわせるのがちょっとやっかいでしたね。

本番前、座布団をまるめて胴に見立て、ふくらすずめの練習もしました。

厚すぎないので扱いはらくでしたが、友人が、どうせなら着付けの先生に結んでもらいなよ、と橋渡しをしてくれました。

年に一度、地区センターのサークルのおまつりがあって、デモンストレーションで着せていただけるというのです。

いま思っても、感謝ですね~

いちばんに着せていただいた娘が、そのあと何をしたかというと

もちつきのところにとんでいって、つきたてのおもちをほおばり、はては・・・

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上の写真で、髪にひらめいている大きなおりぼんは、友人の手作り。

この日のために、プレゼントしてくださいました。

実際のお参りには、後日、わたしが着せて近くの神社に連れて行ったのですが、

はて。その写真がない!

探してみましたら・・・・・・在所だけは探知しました。

ダンボールに二箱、まだアルバムに貼っていない山が。

ああ~ どうしましょう。

メモリ不足

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こいのぼりの見本を探していました。

あるとき これはというのぼりばたを見つけたのですが、

気後れして入札できませんでした。

ウォッチングで、いきなりあたるというのは けっこう不幸な事態です。

リサーチという心の準備、納得したいですからね。

とはいえ、そもそもピンとくること自体が予感なのだから、

なやまずに決めちゃえばいいのに、それができない。

結果、逃がした後悔に、時間の浪費を追加となります。

 

この金太郎は、あの失敗から1年くらいたって見つけたもの。

この手のキャラクターは、どことなく他人のような気がしません。

長さもそこそこあるので、うそつきにしようかと思うのですが、

チチンプイ!とやってもぴくりともしない。

ど~しよ~と考えあぐねていて、ふとひらめきました。

こどもたちの時には、仕立て下ろしの白にしたいと

まにあわせに買った、できあいの襦袢があったっけ。

袖つけ替えれば、楽勝じゃん? たぶん・・・・・

 

長襦袢に、力紐でしたっけ。

えもん抜きをつけるなら、いっそそれもとじつけちゃおうと。

紐は、古い胴裏でこしらえればいいよね。

 

胴裏は、やはりさっぱりしてから使いたいけど、

洗い張りには一ヶ月かかるそうだし、いっぱいあって費用もかさみそう。

じぶんで洗ってみよーかな。

・・・・・雨じゃ。

 

つぎつぎにプランはわけど、身はひとつ。

わすれてしまわないうちに せめて覚え書、と。

あーかいば

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きちんとしてお出かけするのがキライなわけじゃないけど。

ただ、そのときはもう段取りの一部になってて。

それよか、 きれにきれを重ねたり

ちゃちゃっとぬいだり着たりを繰り返してみてるときが

たのしいっちゃ 楽しいもんで。

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思い立ったら 衣装敷きをひろげ

きものに帯、ついで小物と帯揚げキットを投げ入れて

ぱっぱか結び、確認のセルフ撮影がすんだらおしまい。

帯締めを、解いちゃいます。

この間、ざっと30分かなぁ。

あとにはおさだまりの百花繚乱、色、彩、いろ・・・の水たまり。

きものと長襦袢はさぼすのですが、

これがついつい長びいて、しばらくお部屋のタペストリーになってたりします。

かたちがくるうから、ほんとうはいけないんですけどね。

それでも、つくづくと またなにげなく目にしてるうちに

なんだか、その色合いが体に入るような気がします。

記憶の倉庫。

(嗚呼、海馬じゃありませんよ)

しみとおった情報は、さらにちょっとずつなじんできて

やがてお友達になれるような気がする。

 

ちゃんと着よう、とは思うのですが、これがなかなか。

若いときとは 違いますね。

着付けの試験用に、こんなボディさんをこしらえたら

合格率が急落するんじゃないでしょか。 難易度:高。

がまちゃんよろしく、脂汗でやせれりゃね。

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