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秋草

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たまに 

ある色や柄、特定のデザインにあうと

思考停止をしてしまうことがある。

いまなら、それは鈴柄や百合文だし

わかいころは、サーモン・ピンクのいろだった。

この色を想いうかべるとき、

フランスの詩人ゴーチェの「茶薔薇(ローズ・テ)」

葩(はなびら)なかば閉ぢた莟(つぼみ)を

ほのかに染める薄紅のいろ。     (斎藤磯雄訳)

とか、

上田敏の「牧羊神」 レミ・ドゥ・グルモンの「薔薇連祷」のなかの

肉色の薔薇の花

とか

太宰の「斜陽」で、ヒロインが淡い牡丹色のぼやけたような毛糸であみものをするくだり、

けれども、編んでゐるうちに、私は、この淡い牡丹色の毛糸と、灰色の雨空と、一つに溶け合つて、なんとも言へないくらゐ柔かくてマイルドな色調を作り出してゐることに気がついた。

を 思い出す。

かくべつ サーモン・ピンクに言及してあるわけではないけれど。

Img_4950

さて ここまでくると

三十年前 なぜこの帯に飛びついたのかが解ける。

そして、なぜまだ一度も締めていないかもね。

きもののありがたいことは、

これくらいの待ち時間など、どってことないということか。

帯が先行って 待っててくれる。

どうやら そういうお約束らしい。

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まい こーで 秋」カテゴリの記事

コメント

30年ず~っと出番を待ち続けていた
素敵な色柄の帯、そろそろ締めてもらえる
出番がきたのかな・・・

陽花さま

うしろのきものもご同様、袖を通しておりませぬ・・・
さぞやあくびをしていることでしょうね。

出番となれば、まず足りないものがみつかりました。
シリーズで並べておきましたので、ぼつぼつお願いいたします。

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