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不相応

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洋服もまんぞくに着られないで、

と ひとにいわれているかもしれないけれど

昔からきものは自分で決めている。

振袖だけは出してもらったけれど

あとは 一枚一枚買いたしていった。

といっても、リサイクルきものなどなかった時代。

ふつうのOLに出せる額などしれていて、

やまいちさんがいなかったら、わたしのきものライフなど、終生来なかったにちがいない。

問屋価格よりさらに安い、いわゆる処分品の中に

なぜかほしいものがころがっていて、

あたかも最終処分場のような客だった。

それでいて

社葬、仲人、はては会社の創立記念パーティーと、その折々に

安心していけるものを みつくろってくださった。

病気をされて 働き盛りで第一線から引いてしまわれた。

上にあげた帯は、一度目の復帰記念セールで

わたしにとりおいてくださったもの。

おじさんのわたしてくれるきものは、あとになって真価がわかる。

このときも、それ。

他の方が、それ、といって手を出されたのに、こちらのだから、とさりげなくよけられた。

青銅箔の孔雀柄。

たぶん、身分不相応の帯なのだと思う。

けれど、女にはふさわしくなくても持っていてよかったと思う

こころのあやがあり 

きっちり立って装わなければならない一瞬がある。

そのときのために 

きっと おじさんは残してくれたのだと思う。

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まい こーで 秋」カテゴリの記事

コメント

落ち着いた中に上品な華やかさがあって
とっても素敵な帯で、よくお似合いになると
思います。
何かの時には持っていてよかったと思う着物や
帯はやっぱり必要ですし、あれば心丈夫な気が
しますね。

ありがとうございます。

いちばん、身分ちがいの子は、どれかな~と。(笑)

たぶん、じぶんでは、手をださなかったと思います。

なんとなく、地味な帯だなと思いながら、(光があたらないと、無地に近いです)娘の七五三に締めたんですが、きもの道楽の姑に、「これはいい帯」といわれました。
めったに、ないんですが。(わたしと同じで、お世辞をいわない人です)

ただ高いものをもってることがステータスなのは哀しいことですが、自分のレベルをそこに持っていこうとすることとか、美意識の基準にするとか、裁量の範囲での、美しさへのあこがれって、わるいことではないんだな、と思うようになって来ました。

悪貨は良貨を駆逐する、というのは経済学での真理ですが、こと個人のコレクションにおいては、いいものは、より劣るものを、嫌いにさせるんです。(笑)
そうやって、鍛錬されていくんですね。

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