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最終◎兵器

さる場所での、なにげないコメントが

すっぱりと 

最大の懸案事項をあぶりだしてみせた。

というのは、大袈裟だけど、つまりは

「取り付け!」

という、天の啓示であったと、わが身を振り返る。

情況は、さほどにせっぱつまっていた。

なんで、聴き取れないのかなぁ・・・

というのが、前々回、ピアノを合わせたときの実感であった。

ピアノで奏でられている、調の移り。

平均律なんだけど、そこにこめられている

ほんとうは、こうあるべきという音のながれが、聞こえない。

娘が、そこは半分の1/4、ずれてる。

音をさぐってて、キモチワルイ。

ここの終音と、次の出だしが同じでない。

いちいち、指摘してくれても、ドロヌマに陥るだけ。

歌ってもらっても、聞き取れないなら。

そこで、閃いたのだ。

「ヴァイオリンで、弾いて!」

たまたま早帰りした妹の方をつかまえて、

メロディーをさらってもらった。

録音した音をすぐ聴き返し、録りなおすこと数回。

「こんなもんかな」という音源をくりかえし、聴いてみた。

うん、聞こえてくるよ。

気持ちいい、という音のあるべき方向。

あんたの、古いくせ、まで聞き取れる。

そして、アカペラでとって、きいてみて、驚愕した。

ぜんっぜん!

べつものじゃん。

ミの音の半分で、ファにすべってる。なんでや!?

そりゃー、柳沼さんの眉のあたり、暗雲がたちこめていたのもむべなるかな。

一小節ずつ。

やり直しです。

いや。

はじめて、取り付いたというべきだろう。

例によってドロナワの対応ではあったが、その晩

柳沼さんはすこぅし、愁眉をひらいて、その先のことを指導してくださった。

そう。ここまで来なきゃ教えられん、ということは、どこにだってあるさね。

ふしぎなもので、かすれて、どうしても発声できなかった高音が、

ちょっとずつ、かすれが取れてくるような気がする。

心を入れ替えて、まじめにやれば、

しょっぱなでお客さんが席を立つという最悪の事態は免れるかもしれん。

そう。

この期に及んで、逃げたかったんだよね。

娘に、歌だけ、吹き替えしてとお伺いをたてたのに、

「塾」

けんもほろろの返答であった。

そして、彼女はこうも言ったのだ。

「かあさんは、いつだって、自分で対処できないことに手を出すな、といってる。

手を出したからには、自分でナントカしなさい。

ひとを、頼るな」

はい。その通りです。

でも、娘はヴァイオリンを弾いて音をとってくれ、

歌っている音の狂いが 許容範囲かどうかにも耳を傾けてくれた。

それで、いい。

人は、自分の足でしか、歩いていけないのだから。

昔、できたことがいまできない。

それを、みとめるのは苦しい。

あるべきはずの回廊を、むなしく思い描くより

いま 積める石を積んでみるより、しようがなかろう。

必要でないと思っていた

合唱の記憶。

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コメント

私なんかが想像も付かないようなプレッシャーなんでしょうね。
でも、コツコツと努力していれば必ず道は
開ける、眼に見えない何かが導いて気づかせてくれると思います。
素敵なお嬢様ですね。突き放しつつ、ヴアイオリンを弾いてくださるのですから・・・
suzuka様のお気持ちを一番ご存知なんですからね。

陽花さん

プレッシャーを、すこしは感じた方がいいのかもしれませんが・・・(笑)

去年もそうだったんですけど、やることが次から次へ、出てくるんですよね。

そうそう、去年は前日、ミシンをかけて舞台衣装縫ってましたっけ。

6日に、リハです。
貝ノ口思い出せなかったら、文庫でもいいのかな、なんて思ってます。

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