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魅するもの

その名を聞いただけで

魅かれてしまうことってありませんか。

名は体を表すというくらいですから、

ぎゅっとつまったエッセンスのきわみとして

顕れるというのはあたりまえとして

形容のひとつにその色名があったばかりに

思い切れなくなったなんて ことが

ままあるんですね。わたしの場合。

減紫(けしむらさき)とか。

灰桜とか。

萱草(かんぞう)なんてのも、やばいですね。

わすれぐさ。

三浦綾子の「天北原野」

いちめんのエゾカンゾウの光景が浮かび上がってきます。

和の色の名には ただそれだけでなく

襲のまぼろしがつきまとい

きりがみの工作のような組み合わせでない

じっさいの色のうつり、ゆらめきは

どのようであったことだろう、と。

ですから 源氏の「玉鬘」の帖

とりどりの装束が描写されるくだりは大のお気に入りで

いったい何百遍 読みかえしたことか。

わけても 紫と明石

御料の色柄の対比は、いまもって

さまざまな想像をかきたてます。

紅梅。葡萄染。濃色・・・

だれですか、読みながらわらってるのは。

そう、きむづかしいくせに、あっさり

こんなキャッチにつかまって落札してしまう。

アキレスのかかとは、困ったものよ。

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ばぶるす」カテゴリの記事

コメント

日本の色名は数知れず素敵な名前がついていますね。読み方さえも分からないのがほとんどですが、ナンバー何番て書いてあるよりやっぱり夢があって素敵ですね。

ほんとですねぇ。

~色と呼ばれていても、見解がわかれることありますし、織でかわって見えることもありますし。

写真に撮っても、ちっともその色になりませんよね。

けど、これは~色と思ってみると、
こころのなかの古い引き出しをあけたように
わかるような気がするからふしぎです。

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