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2007年6月

かげとひかり ~「おけさ恋うた」こぼれ花~

とんだ茶番のおかげで

どうしても 肉付けができなかった

クライマックスの場面が立ち上がりました。

芸のこやしにとはよくいいますが

己のあやまち、いたみを経ねば

できなかったこともあるのかなと

莫迦な自分を哂いおります。

ふたりの女主人公への感情移入が

二転三転し、わけてもおけさへのはいりこみが難しいのです。

遠い遠い昔、あったことだというのに。

それは、日常の中に負をかぎつけずにこられた

そのおかげかもしれず。

かげもなければ 光は成り立たない。

そして、喜八の素顔も見えました。

あと 51日。

たましいは、入れる所存です。

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締めるもの、融けるもの

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安物買いばっかりしているわたしでも、

ここは手を抜かない、という部位がある。

きものの場合、それは帯締め。

昔、たいへん微妙な色のきものを買ってしまい、(なんもの・はんぱものの山から、宝物を見つける主義なので)あわせる帯締めに往生したことがあった。

とうとう、帯と着物をそろえて高島屋に出かけていった。

拡げたとたん、あんなにも難儀したじゃじゃ馬を、ぴたりと押さえ込んでしまった店員さんの手際に、目が覚める思いだった。

バラで買ってはいけない。

ダースでそろえるのでもない限り、帯締めは組み合わせて買うものというルールが、そのとき刷り込まれた。

時は、わたしのうえだけでなく、百貨店をも通り過ぎた。

呉服売り場は縮小され、品揃え、店員さんのスキル、

もはや あのころをのぞむべくもない。

が、三つ子の魂の性向のおかげで

こちとらには 難問奇問が山積している。

で、

とうとう 組紐のオーダーへと たどり着いたのだが。

帯の画像とともに、友人と相談した色番を伝える。

あわせる予定の着物、気に入っている帯締め、

ついでにわたしのスナップも添えて、あとはおまかせした。

釜の色は変わるから、ともお伝えしたが、

あれこれ送った画像から、これではと判断されたのだろう。

交換の手間までかけて、組んでくださった。

夕暮れ時にさしかかり、うまく写せなかったが

全体のトーンは きれいになじんでいる。

締めながら、しかも融けこむ。

イメージどおりの、できばえ。

落ちていく陽にあせりながら、べつの帯とあわせてみた。

Img_3781

予定にはなかったが、こちらもいけそう。

いい帯は、たくさんのきものを支配できるものだけど

帯締めだってそう。

いろあそび。

はまりそ。

手ぐみひも陽花

冠組の帯締めを  ゆるぎ、ようやく半分・・・   

組目が!?・・・   オーダー頂いた組紐が・・・

缺点

あからさまには 書けぬ。

のどが弱い。

という、身体の難点とともに もうひとつ

こころの弱さが、ある。

とまる。

声が、つづかない。

母親の顔を そっとぬすみ見て

暫時。タイム。

スコール通過を待ってくれた子たちならともかく。

音楽がついて ようやく全景が見え

そして、思いもかけぬ伏兵に出遭った。

下読みの時には、そんなことなかったのに

まだ わたしは、こころをしばっていたのだろうか。

涙が、とまらぬ。

浸水箇所は、まして増加する一方じゃ。

やることは、ひとつ。

ぜんぶ、解放してやることさ。

ノアは、何日待ったんだっけ。

魅するもの

その名を聞いただけで

魅かれてしまうことってありませんか。

名は体を表すというくらいですから、

ぎゅっとつまったエッセンスのきわみとして

顕れるというのはあたりまえとして

形容のひとつにその色名があったばかりに

思い切れなくなったなんて ことが

ままあるんですね。わたしの場合。

減紫(けしむらさき)とか。

灰桜とか。

萱草(かんぞう)なんてのも、やばいですね。

わすれぐさ。

三浦綾子の「天北原野」

いちめんのエゾカンゾウの光景が浮かび上がってきます。

和の色の名には ただそれだけでなく

襲のまぼろしがつきまとい

きりがみの工作のような組み合わせでない

じっさいの色のうつり、ゆらめきは

どのようであったことだろう、と。

ですから 源氏の「玉鬘」の帖

とりどりの装束が描写されるくだりは大のお気に入りで

いったい何百遍 読みかえしたことか。

わけても 紫と明石

御料の色柄の対比は、いまもって

さまざまな想像をかきたてます。

紅梅。葡萄染。濃色・・・

だれですか、読みながらわらってるのは。

そう、きむづかしいくせに、あっさり

こんなキャッチにつかまって落札してしまう。

アキレスのかかとは、困ったものよ。

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