ゆうずう
九月の末に 急にご伴侶に先立たれた方が、
袷の喪服しかご用意がなく
周囲は問題ないといったけれど
だまって鋏をとり、裏地をはずしだす話を読んだことがあります。
かなりのご高齢だったこともあり、いあわせた方たちが手分けして式に間に合わせたと。
そのときは、しきたりを重んずるという印象が強かったのですが、
いまはすこし、受け取り方がかわってきました。
よいとされていてもしたくない。
紋の問題も含めて、矜持もあり、さらには美意識が
暦のしばり以上に そういう選択をとらせたのでしょう。
その頑固ともうけとれる姿勢と裏腹に、
袷と単衣との境界は裏地一枚。
和服とは、げに融通のつく衣服なのです。
如月に着るなら、仕立て直せばいいと思うけど。
古人の智慧は・・・・・消化不良哉。





















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